カレー味のうんこか、うんこ味のカレーか
営業に使える心理学、みたいな本を読んでいたんですが、そこに書いてあった手法で、
買ってくれませんか、ではなく、AとBどちらの商品がいいですか、と聞くことで、買う・買わないの選択肢を自然に奪い、AかBどちらかは買ってもらえると。
なるほどーと思いつつ、何となくこれ知ってるぞと。
色々考えていたら思い出した。
「カレー味のうんことうんこ味のカレー、どっちを食べる?」
この質問と仕組みが一緒。
普通に考えればどっちも食べたくないが、食べる・食べないの選択肢を無くすことで、自然にうんこのニュアンスを含む食べ物を相手に選ばせる。
「カレー味のうんことうんこ味のカレー、どっちを食べる?」
休日の昼下がり、どっちがいいか改めて考えてたんですけど、これを判断するには少し情報が足りないなと。
具体的には、
①栄養素・有害か無害か
それぞれの栄養素は?ビタミンやタンパク質が多いのは?
またそもそも、うんこのオフィシャルなイメージは、バクテリアやその他有害物質が沢山。
カレー味のうんこは味はカレーと言えどうんこなので、やはり有害か?
一方でうんこ味のカレーも、味がうんこ、というだけでヤバイものが入っていることが予想されるが、大丈夫なのか?
②シチュエーション
スーパーの試食コーナーのようなところで、どちらか試せますよ~という程度の状況か、無人島で唯一の食糧として出されるような切迫した状況か。
後者なら①の栄養素も含め慎重に検討すべき。
③カレーのカレー具合、うんこのうんこ具合
うんこ味のカレーはどのくらいうんこ味なのか。濃厚な豚骨スープが獣の匂いがするように、煮詰めた結果ちょっとうんこ風味になってしまった程度のカレーか。
反対に、カレー味のうんこはどのくらいカレー味なのか。50年間毎食カレーを食べているインド人のスパイシーなうんこ、というレベルなら、ちょっと食べるのはきつい。
まとめると、「カレー味のうんこか、うんこ味のカレーか?」という問いに対しては、
「それを判断するために次の3つの質問に答えてください。1つ目はそれぞれの栄養素、2つ目はシチュエーション、3つ目はカレーのカレー具合・うんこのうんこ具合です」
こう答えると、きっと正しい答えを導けるし、友達もいなくなります。